2025年11月17日
ケチャップは薬だった!?トマトに隠された驚きの歴史
こんにちは!株式会社リブルの新井です。
最近面白い豆知識を調べる事にはまっています^^今日はケチャップについてです。
ハンバーガーやオムライスに欠かせないケチャップ。
実はこの赤いソース、かつて“薬”として売られていたことをご存じでしたか?

ケチャップが“薬”だった時代の物語
今ではハンバーガーやオムライスに欠かせないケチャップ。
ですが、19世紀のアメリカでは、なんと「薬」として販売されていた時代がありました。
そのきっかけを作ったのが、オハイオ州の医師ジョン・クック・ベネット。
1830年代後半、彼はトマトに含まれる栄養素が消化不良や下痢、黄疸、さらにはリウマチなどに効果があると主張しました。
当時、トマトは一部で「毒がある」と誤解されていた野菜でしたが、ベネットはその誤解を解き、トマトの健康価値を広めることに尽力したのです。
彼はトマトのエキスを濃縮し、それを錠剤にして「トマトケチャップ薬」として販売しました。
このケチャップは、今のような甘酸っぱい調味料ではなく、トマトの濃厚なエキスを使った“健康食品”のような存在でした。
実際に特許も取得され、医薬品としての流通を目指していたほどです。
しかし、ケチャップ薬の人気が高まるにつれて、粗悪な模造品や誇大広告が横行するようになり、次第に信頼を失っていきます。
薬としてのケチャップは短命に終わりましたが、トマトの魅力は人々の記憶に残り、やがて食品としてのケチャップが進化を遂げていきます。
その後、ハインツ社などが保存性や味を改良し、調味料としてのケチャップを普及させました。こうして、かつて薬だったケチャップは、食卓の定番へと生まれ変わったのです。
ケチャップに含まれる健康成分
ケチャップは加熱されたトマトを使っているため、リコピンの吸収率が高くなっています。
むしろ生のトマトよりも効率よく摂取できるという研究もあるそうです。
トマトに豊富なビタミンCは、加熱や加工によって減少してしまうため、ケチャップにはあまり期待できません。
加工の過程で減るため、カリウムや食物繊維は微量です。
ケチャップの注意点(健康面)
市販のケチャップには砂糖や塩が多く含まれており、過剰摂取は高血圧や肥満の原因になります。
保存料や香料などが含まれている場合もあり、健康志向の方は「無添加」「減塩」タイプを選ぶのがおすすめです。
健康効果を活かすコツ
リコピンを効率よく摂りつつ、糖分・塩分の摂りすぎを防ぐため少量を料理に使うのがベスト。
リコピンは脂溶性なので、油と組み合わせると効果的なのでオリーブオイルと一緒に使うと吸収率アップします。
健康志向の方には「オーガニックケチャップ」や「トマト100%使用」などの無添加・減塩タイプを選ぶのがおすすめ。

ケチャップにもトマトの健康効果はありますが、“調味料”としての性質を理解して、賢く使うことが大切です。
ケチャップが薬だったなんて、ちょっと信じがたいけれど、トマトの力を思えば納得かもしれません。
次にケチャップを手に取るとき、ほんの少しだけ“健康の味方”としての一面を思い出してみてください。
食卓に並ぶ何気ない調味料にも、こんな面白い物語が隠れているかもしれません。